
Excelでシミュレーションして、30年後の貯金額を計算しました!

※Excel・Number・Googleスプレッドシートで作成可能です。今回は,iPhoneでできるNumbersで紹介します!
複利シミュレーション
シミュレーションシステム
お題
A銀行の年利が複利式で「0.001%」でした。
あなたのお年玉を預けました。
30年後に預金を引き出すとすると、いくらになっているでしょうか?
次のようなシミュレーションシステムを作ります。

『左側の条件の表(の黄色のトコロ)に必要事項を入力すると、
右側に自動的に未来の預金額が算出できるシステム』です!
今の画面は,次の条件で複利を計算しています;
例えば、預けるのを10万円の定期預金に替えて、利率を0.002%に変更します。黄色いところだけ変更します。

簡単に30年後の預金額が算出できました♪( ´▽`)パチパチ
システム作成
Numbersで解説しますが,ExcelもしくはGoogleスプレッドシートでも同様に作成可能です。
STEP①
Numbersに次のように打ち込んでください。そのまま同じように打ち込みます。

Numbersの機能
なお、Numbersでは図のように同じシートに表を2つ並べることができます。
下の図のようにやってください。
※ExcelやGoogleスプレッドシートではできません。

STEP②
[積立額の金額]のところをクリックします。
- 「=」を入力します。
- 「初回預金額の金額の¥10,000」のところをクリックします。
- [Enter]を押します。

で、OKです。
STEP③
数式の $b$ に対応する数値を入力します。
[1+利率 の 金額]のところをクリックします。
- 「=」を入力します。
- 「1 + 」と入力します。
- 「利率の0.00001」のところをクリックします。
- [Enter]を押します。

STEP④
預けて寝かすタイプの数式の $a(a+r)^n$ を利用します。
[初回預金の金額]のところをクリックします。
- 「=」を入力します。
- 「初回預金額の¥10,000」をクリック
- 「× (1+」と入力
- 「利率の0.00001」をクリック
- 「)^」と入力
- 「預金年数の30」をクリック
- [Enter]を押します。

STEP⑤
積立タイプの場合の $\displaystyle \frac{a(b^n-1)}{b-1}$ を利用します。
[積み立ての金額]のところをクリックします。
- 「=」を入力します。
- 「初回預金額の¥10,000」をクリック
- 「× (」と入力
- 「1+利率の1.00001」をクリック
- 「)^(」と入力
- 「預金年数の30」をクリック
- 「+1) - 1)/」と入力 ※「÷」の記号は「/」スラッシュ
- 「利率の0.00001」をクリック
- [Enter]を押します。

で、OKです。
あとは、黄色の数値を自分のシミュレーションしたい値に換えて楽しんでみてください!( ◠‿◠ )
【補足】別のシミュレーション~
次の形のシステムの方が作成自体は簡単です。

複利法の数学の公式を知らなくてもシミュレーションできます。
1つ目の表のレイアウト
- 図のように必要事項を記入する

2つ目の表のレイアウト
- 図のように必要事項を記入する
- 左表のB2のセルに「=」を入力して, 「初回貯金額の値」をクリックする。

システムの作成①
- 左表のD2のセルに「=」を入力して, 「初年度の預金額の値」をクリックする。

システムの作成②
- 左表のB3のセルに「=」を入力して, 「積立額の値」をクリックする。

システムの作成③
- 左表のC3のセルに「=」を入力して, 「(初年度の残高の値)*(利率)」を入力する。

システムの作成④
- 左表のD3のセルに「=」を入力して, 「(初年度の残高)+(経過1の預金額)+(経過1の金利)」を入力する。

オートフィルの準備①
- 左表のB3のセルの参照を絶対参照にする。

オートフィルの準備②
- 左表のC3のセルの、利率の参照のところだけを絶対参照にする。

オートフィル
- 左表のB3とC3、D3のセルを全て選んで、オートフィルで表の下まで自動的に入力する。

折れ線グラフの作成
- 左表のA列とD列を選択する。
- 上の「グラフ」のアイコンから、折れ線グラフを選択する。

完成
- 2つ目の表の「初回貯金額」と「積立金」、「金利」を変えることで、いろいろな状況でシミュレーションできる。

このブログは、以上です。
金利のこと、複利を実用的に使いこなす術を紹介しました!