東京の江東区、亀戸の町中に亀戸天神社という菅原道真公を祀る神社があります。
亀戸天神社は自然豊かな場所で、また境内からも東京スカイツリーツリーが見えます。
ここには、和算家の珺琚(くんきょ)先生を称えた石碑がありました。
この場所は、まさに、和魂漢才、和魂洋才といった場所でした。
亀戸天神社
亀戸天神社は、東京の亀戸(かめいど)の住宅地の中にあります。
今回は錦糸町から歩いていきました。
写真に見えるのは、通称、「太鼓橋」「男橋」です。
この橋は今まで生きていきた「過去の橋」であるそうです。
このあと、「現在の橋」、「未来の橋」と渡っていきます。
境内にはいろいろな社があります。次に掲載したのは綺麗な池が周りにある弁天社です。
「未来の橋」を渡ると、亀戸天神社の本殿があります。
厳かでどっしりと構えて、それでいて優しいところです。
本殿の左側には、東京スカイツリーツリーがそびえ立っています。
亀戸天神社は、季節が合えば境内の藤の花々、時間が合えばスカイツリーのライトアップなど、素敵な場所です。
珺琚先生の顕彰碑
珺琚(くんきょ)先生は、本名を久保寺正久といい、1795年生まれの江戸時代後期の和算家です。
数学者の古川氏清さんを師匠として、弟子に中村時萬さん、内藤忠辰さんらがいるようです。
亀戸天神社の境内には、珺琚先生を顕彰する石碑があります。すべて漢字で読み取れない(不レ能レ知)のですが、この石碑には、このような経緯が書かれているそうです。
私はネットの情報から、ここに内容を書かせていただきました。
石碑の文章が読み取れるように、拡大した写真を掲示しました。
左から2列目に「數學」という言葉が見えるので、テンションが上がります。
有名な著書は多くあるようで、「算法極數録」などが有名なそうです。
和魂漢才
亀戸天神社には、他にも、先人を語り継ぐ場所があります。
御嶽神社は、菅原道真公の先生の法性坊さんを偲んでいる場所です。
また、他にも近代、日本で初めて「マッチ」を工業化させた清水誠さんを顕彰する石碑もあります。
この場所の近くに、「和魂漢才」と書かれた石碑がありました。
いつの時代でも、新しいものを取り入れることは大事ですが、今まで大切にしてきた目に見えぬ心を疎かにしてはいけません。
「和魂漢才」、「和魂洋才」は大事な言葉だと思います。
現代は、もしかすると、「和魂スマホ才」「和魂AI才」ということを肝に銘じないといけないかもしれません。
いまここ
たくさんの先人が取り入れてきた「才」をしっかり継承して、私たちがよりよく生活できるように「魂」を込めて、事を成す事が大事だと感じました。
自然豊かな亀戸天神社、現代の文化の象徴の東京スカイツリーツリー、共存してナンボだと思います。
数学も同じです。
今を生きる数学を学びたいと思います。