フィボナッチ数列の偶数番号の和 F2+F4++F2n=F2n+11

偶数番号のフィボナッチ数の和が F2n+11 であることを証明してみよう。

公式

フィボナッチ数列 {Fn} について F2+F4++F2n=F2n+11

証明.

数学的帰納法によって示す.

n=1 のとき, 左辺は F2=1 である. 右辺は F21+11=21=1 である.

ゆえに, n=1 のとき, 示すべき等式は成り立つ.

n=kN のとき, F2+F4++F2k=F2k+11 が成り立つと仮定する.

n=k+1 のときについて,

F2n+11=F2(k+1)+11=F2k+31=F2k+2+F2k+11=F2(k+1)+(F2k++F2)=F2(k+1)++F2=F2n++F2

フィボナッチ数列 {Fn}F2k+3=F2k+2+F2k+1 を満たす.

である.

ゆえに, n=k+1 のときも, 示すべき等式は成り立つ.

以上から, 数学的帰納法によって, 任意の自然数 n について F2+F4++F2n=F2n+11 が成り立つ.

e.g. 公式の観察。

n=3 のとき

F2+F4+F6

F71

が同じ値の理由を観察します。

①について

F2=F3F1

F4=F5F3

F6=F7F5

と変形して和をとると,

F7F1

となる。

F1=1 だから, ①は②と同じ値と分かる。

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