フィボナッチ数列の偶数番号の和 $F_2 + F_4 + \ldots + F_{2n} = F_{2n+1}-1$

偶数番号のフィボナッチ数の和 $F_2 + F_4 + \cdots + F_{2n}$ が $F_{2n+1}-1$ であることを証明してみよう。
公式(フィボナッチ数列の偶数項の和)

フィボナッチ数列 $\{F_n\}$ (ただし $F_1=F_2=1$) について, 次が成り立つ。 $$\sum_{k=1}^n F_{2k} = F_{2n+1} - 1$$

数学的帰納法による証明

すべての自然数 $n$ について, 次の等式(*)が成り立つことを数学的帰納法で証明する。 $$ F_2 + F_4 + \cdots + F_{2n} = F_{2n+1} - 1$$

§$n=1$ のとき

左辺は $F_2 = 1$ である。
右辺は $F_{2 \cdot 1 + 1} - 1 = F_3 - 1 = 2 - 1 = 1$ である。
ゆえに, $n=1$ のとき等式(*)は成り立つ。

§$n=k$ のときを仮定

$n=k$ のとき, 等式(*)が成り立つと仮定する。すなわち, $$ F_2 + F_4 + \cdots + F_{2k} = F_{2k+1} - 1 $$ が成り立つとする。

§$n=k+1$ のとき

$n=k+1$ のとき, 左辺の和を計算すると次のようになる。 $$ \begin{aligned} &(F_2 + F_4 + \cdots + F_{2k}) + F_{2k+2} \\[5pt] &= (F_{2k+1} - 1) + F_{2k+2} \\[5pt] &= (F_{2k+2} + F_{2k+1}) - 1 \\[5pt] &= F_{2k+3} - 1 \\[5pt] &= F_{2(k+1)+1} - 1 \end{aligned} $$ となり, $n=k+1$ のときも等式(*)は成り立つ。

§結論

以上より, 数学的帰納法によって, すべての自然数 $n$ について $$ F_2 + F_4 + \cdots + F_{2n} = F_{2n+1} - 1 $$ が成り立つ。

公式の観察; $n=3$ のとき ① $F_2 + F_4 + F_6$ と ② $F_7 - 1$ が同じ値の理由を観察します。

①について $F_2 = F_3 - F_1$, $F_4 = F_5 - F_3$, $F_6 = F_7- F_5$ と変形して和をとると, $F_7 -F_1$ となる。 $F_1=1$ だから, ①と②は同じ値と分かる。

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