ヒストグラムの形状と特徴の一覧
ヒストグラムの形状と特徴

名称 | 意味 | 特徴 | 歪度(傾き) | 尖度(山の鋭さ) | 選ぶ代表値 | 選定理由 |
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正規分布(ベル型) | 平均付近が最も多く、左右対称の典型的な分布。 | 自然現象や測定値など、多くの現象で現れる。 | ≈0(対称) | ≈0(標準的) | 平均値 | 外れ値が少なく、平均・中央値・最頻値がほぼ一致するため平均値が適切。 |
一様分布(矩形型) | 全ての範囲でほぼ同じ頻度を持つ。 | 乱数や等確率事象のモデルとして使用。 | ≈0(対称) | 負(平坦) | 平均値または中央値 | 平均と中央値が一致しやすく、どちらを選んでも範囲の中央を表せる。 |
右偏分布 | 小さい値が多く、大きい値がまれに現れる。 | 所得や寿命などに見られる。 | 正 | 高(裾長い) | 中央値 | 外れ値が平均を引き上げるため、中央値の方が典型的な値を表す。 |
左偏分布 | 大きい値が多く、小さい値がまれに現れる。 | 簡単すぎる試験の点数分布などに見られる。 | 負 | 高(裾長い) | 中央値 | 外れ値が平均を引き下げるため、中央値が実態を反映しやすい。 |
二峰型 | 2つのピークを持つ。異なる集団が混ざった分布。 | 季節性や男女差など複数の要因の混合を示す。 | ほぼ0(対称的な場合) | 負(平坦) | 最頻値(複数) | 平均や中央値だと谷間を示してしまうため、各山の最頻値が適切。 |
高尖度 | 平均付近に強く集中し、裾が短い分布。 | 外れ値が少なく、測定精度の高い場合に見られる。 | ≈0(対称) | 正(尖っている) | 平均値 | 中心集中度が高く、平均値が安定して分布の中心を示す。 |
低尖度 | 平均付近の集中度が低く、裾が長い分布。 | 外れ値が多く、変動が激しいデータに見られる。 | ≈0(対称) | 負(平坦) | 中央値 | 外れ値が多く、分布の値が広く散らばっているため、中央値が適切。 |
U字型 | 中央が少なく、両端に多い分布。 | 評価が極端に分かれるアンケート結果などに見られる。 | ≈0(対称) | 負(平坦) | 最頻値(両端) | 中央はほぼデータがないため、両端のピーク(最頻値)を代表値とする。 |