ゼータ関数の値 $\zeta(s)$ を出力するPythonコード
$s$ を実部が $1$ よりも大きい複素数とします。ゼータ関数の値 $\zeta(s)$ をPythonで計算してみよう。
ゼータ関数(小数近似)
小数近似を行う場合はmpmath
モジュールを利用する。
zeta()
関数の引数に $s \neq 1$ の複素数を入力することで, (解析接続された)ゼータ関数の値を出力する。
ゼータ関数(有理数表示)
分数表示を行う場合はsympy
モジュールを利用する。
zeta()
関数の引数に $s \neq 1$ の複素数を入力することで, (解析接続された)ゼータ関数の値を分数(有理数表示)で出力する。計算を正確にする場合, sympy.S()
で型を変えておくと良い。
Pythonコード入力例①. $\zeta(-1)$ と $\displaystyle -\frac{1}{12}$ の値を mpmath.zeta()
で出力する。
from mpmath import zeta
print(zeta(-1))
print(-1/12)

Pythonコード入力例②. $\zeta(-1)$ の値を sympy.zeta()
で出力する。
from sympy import zeta, S
print(zeta(-1)) # -1/12(有理数で表示)
print(zeta(S(-1))) # -1/12(計算用)
