複利式の元利合計の数列の一般項(預けっぱなし)

複利式での資金の変化を考えてみよう。例えば, 利率が $10\%$ で $10$ (万)円を投資した場合, $n$ 年後には $10 \times (1.1)^n$ 万円になります。

基本の解法

利子率 $r$, 投資額 $a$とする。複利式で $n$ 回の利子を受け取った後の元利合計 $a_n$ は次の通り: $$a_n = a (1+r)^n$$

$n$ 回で受け取った利子の合計は $a(1+r)^n - a$ である。

複利式は、ある年度に受け取った利子にも、その次年度に利子が付くという方式である。

年利で考えると(次年度の利子)=(今年度までの元利合計)×(利率)である。

これより(次年度の元利合計)=(今年度までの元利合計)×(1+利率)が成り立つ。

例題. 複利の利子率が $10\%$, 初回の投資額を $10$ (万)円 とする。$10$ 回目の利子を受け取った後の元利合計および利子はいくらか。

与えられた条件から $n$ 回目の利子を得た後の元利合計を $a_n$ とすると $a_n = 10 \times (1.1)^n$ (万) である。

$r = 0.1$, $a = 10$(万).

$n=10$ のとき $a_{10} = 10 \times (1.1)^{10}\fallingdotseq 25.9374$ である。

ゆえに, 10回目の利子を受け取った後の元利合計は 259,374円である。

投資金額は 10万円であるので、受け取った利子は $25.9374-10$ $=15.9374$ (万) である。

ゆえに10回で受け取った利子の総額は 159,374円である。

単利式の場合, 10回で受け取る利子の総額は 10万円である。

複利の利子率が $10\%$, 投資額を $10$ (万)円 とします。単位は(万)として年利で考えます。

1年後の利子は $10 \times 0.1$ です。

1年後の元金と利子の合計は: $10 \times (1+0.1)$ $= 10 \times 1.1$.

2年後の利子は $(10 \times 1.1) \times 0.1$ です。

2年後の元金と利子の合計は: $(10 \times 1.1) \times (1 + 0.1)$ $= 10 \times (1.1)^2$.

3年後の利子は $(10 \times (1.1)^2) \times 0.1$ です。

3年後の元金と利子の合計は: $(10 \times (1.1)^2) \times (1+0.1)$ $= 10 \times (1.1)^3$.

この規則で $n$ 年後の元利合計が分かりますね!

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