もう知っていますか?
『いろいろイ~ロ』というカードゲームのこと。
デザインの感覚を磨きながら、
いろいろな戦略を考えることができ、
「コミュニケーションを育むこと」
もできるカードゲームです。
※このブログの後半では『いろいろイ~ロ』に潜む数学の一部を紹介します!
目次
【いろいろイ~ロ】カードを紹介します
『いろいろイ~ロ』のカードを簡単に紹介します!
このカードゲームの基本のカードは40枚あります。
(他にも、金銀のカードやカラフルなカードもあります。)
C、M、Y、Kのアルファベットと、
10、20、…、100の10個の数字が
書かれています。
デザインの世界には「CMYK」という着色方法があります。
この「CMYK」を題材にしたカードです(←斬新ッ!!。)
ここで多くの方々の頭に「?」が浮かびます。。。
CMYKって、な~に?
・・・、その答えは、・・・、もちろん、このカードゲームをすれば、深く知ることができます!
念のため、CMYKについて簡単に言うと、、、
CMYK
・水色(Cyan)
・赤紫色(Magenta)
・黄色(Yellow)
・黒色(Key plate)
→印刷のインクの基本の四色
と言った感じです!
プロのデザイナーさんが真剣にデザインして、印刷の技術も駆使されて実現したカードです
【数字はバラ色】ゲームの一例で遊んでみました
『いろいろイ~ロ』のカードゲームとしての遊び方は色々とあります。
私が一番面白いと感じた「数字はバラ色」という遊び方を紹介します。
遊び方のルール説明
「数字はバラ色」のルール説明をします。
本当は40枚使ったり、ゴールドカードを使ったり、幅広い遊び方ができるのですが、
今回は8枚バージョンで遊んでみたいと思います。
ルール
【遊び方の例】数字はバラ色(2人の協力プレイ)
★使用するカード・・・C20, C90, M20, M90, Y20, Y90, K20, K90
★目標・・・2人で協力して、8枚のカードを上手く並べる
(準備)
・8枚を4枚ずつ2人で分ける
・自分のカード4枚を相手が見える状態で置く
(ゲーム)
・交互にカードを置いていく
・すでに置かれているカードの隣(×斜め○縦○横)に置く
・隣合うカードは「違う色」「違う数字(濃淡)」にする
・お互いに相談してはいけない
(協力成功)
8枚のカードを4枚×2枚の長方形の形に並べることができれば協力成功です!
※今回は8枚でのゲーム紹介ですが、12枚とか40枚とかで、やってみると、かなり頭を使うゲームです!!
プレイ①
さあ、やってみましょう!
C20→Y90→M90→K20→C90→Y20→K90→??
M20が置けません。
あれっ、残念、うまくいきませんでした。
くやしー。
プレイ②
もう一回チャレンジ!
C20→M90→Y20→C90→K20→M20→Y90→K90!!
今度は、成功ですね!やったー!
きれいなデザインですね!
「数字はバラ色」を成功させることは、どれだけ難しいんだろうか?
【確率】ゲーム成功のデザインパターンを検証しました
ゲームが成功するデザインのパターンと、確率を計算してみました。
この部分は、難しいことが書いてあるかもしれません。
難しかったら、読み飛ばしてください。。
成功パターンの規則を確認
8枚チャレンジのときの成功パターンを、よく見てみると、「数字」と「色」の置き方に規則があります。
★「なぜ?」、規則の理由を見つけてみてね。
※桂馬の関係…2つ隣に進んで上下に動いた場所
8枚チャレンジには「成功するデザイン(パターン)」の規則があります!
12枚や40枚チャレンジのときは、まだ成功の規則を見つけられていません。
成功する規則を見つけたら、ぜひ教えてください!
8枚チャレンジで、このゲームが成功する確率は、どれくらいなんだろう?
数学で確率を確認
ゲームが成功するデザインの確率を計算してみようと思います。
ゲームが成功するデザインパターンは何通り?
次にゲームが成功するときのデザインが何パターンあるのか計算します。
①数字の並べ方(ギザギザに置く)
「20」と「90」のどちらを上下に置くかで2パターン考えられます。
②色の並べ方(4色を並べる)
$4$色をどう配置するかは、次の計算をして24パターンになります。
$4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24$
HINT
$n$ 枚のカードの並べ方のパターンは、次の計算で求められます。
$$n! = n \times (n-1) \times \cdots 2 \times 1$$
※高校1年生の「順列」で学びます。
数字の並べ方のパターンが2通り、色の並べ方のパターンが24通りあります。
ゲームが成功するデザインパターンは、$2 \times 24 = 48$ で、48パターンになります!
ゲームが成功するデザインは『48パターン』です。
デザインパターンは何通り?
ゲームが成功するか、失敗するかに関わらず、8枚のカードを並べたときにできるデザインのパターンを計算します。
さっき、上で行った計算と同じように考えて、次の計算をします。
$8 \times 7 \times \cdots \times 2 \times 1 = 40,320$
※ $8! = 40,320$ という計算です。
8枚のカードを長方形に並べるデザインは『40,320パターン』です。
ゲームが成功する確率はいくら?
最後に、ゲームが成功する確率まで求めます。
確率は(成功するデザインパターン)/(すべてのデザインパターン)で計算できます!
$$\frac{48}{40320} \fallingdotseq 0.001 = 0.1 \%$$
2人の協力が成功してデザインが完成する確率は『0.1%』です。
※でたらめにカードを置いておき、8枚全て並べ終わった後に成功しているかどうかを計算した確率です。
$0.1 \%$ は、「じゃんけんに10回連続で勝つ」のと同じくらいの確率です。
「2人の協力」や「考えること」をしなければ、成功しにくいということになりますね(;^_^A
プログラミングで確認
最後に、プログラミングを書いて、ゲーム成功の確率が「0.1%」、ゲーム成功デザインが「48パターン」に本当になるのか確認しました。
詳細は省きますが、ランダムに8枚のカードを並べる実験を何回も繰り返すプログラムです。
ゲームが成功しているときだけ、そのデザインを検出しました。
はじめは、成功する確率もデザインパターンも数学で計算した数値と全然違います。
でも、何度も何度も実験を繰り返すと、ゲームの成功確率は「0.001」、ゲームの成功デザインが「48」に近づき、安定しました。
数学で計算した「確率」と「デザインパターン」の数値は、正しそうですね!
今回のプログラムは、Google Colaboratoryというアプリを使って、Pythonで計算しました。
【オススメ】いろいろイ~ロ
このブログを最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
数学の部分は、難しかったかもしれません。。。
でも、カードで遊ぶのは、適度に頭を使うので、ちょうどいいと思います!
『いろいろイ~ロ』は、あなた自身で様々な遊び方を創造できるゲームです。
デザインの勉強にもなります!
ぜひ、遊んでみてね!✋