最大のロンジチュードループの半径が R+r, 最小の半径が Rr で、メリディアンループの半径が r のトーラスの媒介変数表示の式を観察します。

トーラスの媒介変数表示の式を観察!

トーラス内のループについて

ドーナツをイメージしてください。

水平方向に回転する円周 S1 は、ロンジチュードループ(緯線)、垂直方向に回転する円周 S1 は、メリディアンループ(経線)と呼ばれます。

トーラスの媒介変数表示について

R>r>0, 0θ,φ<2π のとき、次式はトーラスを表します:

{x=(R+rcosθ)cosφy=(R+rcosθ)sinφz=rsinθ

ちなみに, 次の式はトーラスの方程式です:

(x2+y2R)2+z2=r2

媒介変数表示の観察!

媒介変数表示の数式で θφ を固定したときにどんなループが現れるのかをベースにトーラスの数式を観察しましょう。

ロンジチュードループの観察

変数 θ を固定して、トーラスを観察しましょう。

媒介変数表示の式から、次の2式が成立します:

{x2+y2=(R+rcosθ)2z=rsinθ

これは z 軸上の点を中心とする水平方向に広がる円周(ロンジチュード)を表します。

θ0π/2π3π/22π
z0RRrRR+r
半径R+rRRrRR+r
θ を固定したときの様子

変数 θ02π と動かすと、最も外側の円周( z=0 )→頂上部の円周( z=1 )→最も内側の円周( z=0 )→最下部の円周( z=1 )→最も外側の円周( z=0 )と曲面を描くことが分かります。

メリディアンループの観察

変数 φ を固定してトーラスを観察しましょう。

cosφ=1, sinφ=0 のとき(φ=0), 次式が成り立ちます:

(xR)2+z2=r2

これは 垂直方向の円周(メリディアンループ)を表します。

φ=0 ではないときは、図形を z 軸を中心に xy 平面をφ だけ回転すれば,同様に θ が描く図形は垂直方向の円周だと分かります。

つまり、xy 平面の方向で偏角 φ の場所のメリディアンループと一致します。

結論として、描かれる図形がトーラスと分かります。■

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